僕は走り去りたいのだ!!

こんにちは。昨日、お酒を飲みすぎたせいで頭が痛いです。顔がボヤーっと膨らんでいる感じがします。
昨日は日記を書いた後、以前勤めていたアルバイトのお別れ会に行ってきました。もう僕はバイトを辞めるので。
僕はまったく仕事ができなかったのに、こうして会を催していただいて、ほんとうに嬉しかったし、ありがたかったです。何度、ありがとうございましたって言っても、まるで足りないような気がします。
まともに動けなくて働けなくて、それでバイト先の皆さんに何度も迷惑をお掛けした僕は、その反面、ちょっぴり申し訳なく思う気持ちがあります。

僕はお酒を飲むと、ベラベラしゃべりだす時と、まったく黙り込んでしまう時と、2パターンがあるんですが、どちらにしても性質が悪いのですが、昨日はだいぶ調子に乗って喋ってしまいました。「いいかげんにしろ」って、心の中で自分を注意するのですが、もうそんなこと構ってられませんでした。調子をこきました。
でも調子に乗っても、黙り込んでも、家に帰って「あー!」ってなるのは同じだから、どうせならその場だけでも楽しんで調子に乗った方が、僕はいいと思います。ええ。

そんなわけで今、反省しつつ日記を書いている次第です。最近「いけないな」と思うのは、僕はお酒を飲むとき、芸術とか、哲学とか、そういう方向の話しかしないことです。「芸術」とか「哲学」とか、本当はあまりよくわかっていないくせに。でも他のジャンルの話題だと、部屋にテレビもなくて友達もあまりいない僕には、到底そこから会話を生み出すことができないのです。

昨日もまた、僕はそっち方面に暴走してしまったわけで、独りよがりな考えをまくし立ててしまいました。

「こう、なんていうんですか?音楽とか、文学とか、絵とか、なんでもいいんですけど、大切なのは『見つけてくれる』ってことなんだと、僕は思うんですよね。たとえば、世の中にはありきたりな『いい話』とか、ポップソングとかそんなものが溢れているわけなんですけど、それに息苦しさを感じちゃっているような人間がいると思うんですよね僕は。
だから、そんな人間に『君はここにいるんだよ』、『君が抱いているような感情は確かにあるんだよ』とか、そんな風に声を掛けてやれることが、大切なんだと思います。光をあてるんですよ。サーチライトを!」

どうなんでしょうね・・・。恥ずかしい!あー恥ずかしい!!

そんなこと言っちゃったんですけど、何もしていない僕にはそんなこと言う資格なんてないし、何だか「俺だって考えているんだぞ」なんて証明したくて、それで出てきたセリフのようにも思えます。
普通なら僕は話し終えた後、相手に困った顔されるのが常なのですが、でもその話を聞いて下さった先輩は、少し間を置いてから、考え込むようにしてこう語られました。

「俺はね、ポップな音楽とか、小説とか、まあ漫画でもなんでもそうなんだけど、皆が触れるようなものには、それでもやっぱり価値があると思うのよね。だって、それだけ、たくさんの人に触れることができて、どんな形であれ元気を与えているってことは事実だから。俺は、音楽って、聞いてもらう人から離れてしまったらいけないと思う。でないと、歌を歌う意味ってのが見つからないよ。聞いてもらう人がいるからこそ歌えるわけなんだから。・・・俺は、そういう考えかな。でも、君が言うようなことも、大切なことなんだよ」

なんだか、他人と会話するって面白いですね。面白く感じます、たまに。
先輩の答えは、僕とは違う方向から出てきた言葉だったけど、すごく説得力がありました。
対話ってすごいなー。恥ずかしい話を、恥ずかしがらずにちゃんと話すことができる人間がそばにいたら、それはすごく贅沢なことなんだと思います。

昨日はいろいろ励まされることが多かったです。
僕は、これから10月中には実家にもどって暮らそうかな、なんてカスみたいなことを思っていて、いろいろと後ろめたさや不安や汚れちまった悲しみなんかがあるわけなんですが、でも自信を持たなきゃいけないって、思いました。って何様だよ・・・。

ぜんぜん関係ない話ですが、僕は自分が「逃げる」人間なんだと、思っています。そう認めています。事実として。
だいたいねぇ、自分と本当の意味で向き合えるような奴が、就職活動をすっぽかしてオーストラリアになんか行くわけないですよ。自転車で旅になんか出かけたりなんかしないですよ。

あ、これは勝手に僕が思っていることなんですが、人がどうして旅に出るのかっていうと、それは「ここ」から逃げ続けだすため、なのではないでしょうか。
でもですね、どこへでも無い場所に逃げようとしても無理なんですよ。不可能なんですよ。だって、「ここ」では無いどこかに逃げようとしても、着いたその先が「ここ」になってしまうわけだから。やってられないです。「鳥は飛び立った。新たなる鳥かごを求めて」ってやつです。くそぅ。

僕はそんなふうに「逃げる」ことについて考え、無駄だと知りつつも逃げ続けてきました。
なんでだろう。どうして逃げるのだろう。
僕はただ走り去りたいのです。逃げ出したいのです。他人からも自分からも。

・・・碇シンジ君みたいになってきました。

だけど、その逃げる先に、もし何らかのヴィジョンが見えていたとしたら、それは逃げていることじゃないんだよ。人生にはいろいろと分岐点があって、君がその道を選んだってことなんだよ、それは。

・・・って、さっきのバイトの先輩が教えてくれました。
ヴィジョンかぁ。見えているのかな、僕には。もしそれが本当になったら、どんなにいいだろう。譲れないものが、もし心の中に存在していているとしたら、それが信じるべき自分っていうやつなのかな。

先輩の一言には、目から鱗が落ちるようなものがありました。
でも、そう自信を持って言えるだけの何かがあったから、そう言えたのだと僕は思います。

「絶対、逃げた方が辛いしね」と、その先輩は付け足しました。

僕には才能はない。実力もない上、根性もよろしくないし、心が全体的に弱い。
自己中心的。優柔不断。馬鹿。甘えてる馬鹿。
・・・欠点ばかり。挙げようと思ったらいくらでも挙げることができます。

ああ、才能ってやつが、欲しいなぁ。
才能さえ備わっていればなぁ。ほんとに違うのになあぁ。才能があればなぁ。

なんて呟いていたら、怒られました。
それは違う、と。

才能は人からもらうもの。実力は自分で身につけるもの。

そう言われました。
言葉は逆説的だけど、なるほどと僕は思いました。
才能って、他人とか、いろんな作品から影響を受けて、それを自分の言葉で言い換えることなんだと思います。だから後から伸ばせるものなんじゃないかしら。実力は自分で練習して身につけるしかないけど、才能は、外の世界に伸ばしてもらうものだから、そこで諦めてしまってはいけないんです。求めなければいけないんです。求め続けなければ。

・・・あー、もう、こんな「頑張ろう!」って日記、本当は書きたくないのにな。なんか、自分がふんぞり返っているような気がして、「何様だよ」ってなるんです。心が。

でも、昨日は本当に勉強になりました。そして残留アルコールで頭の痛い今日。
二日酔いの日は、何を食べたらいいんでしょうか?僕はすっぱい食べ物が欲しくなりますね。どうでもいいですか?そうですね。