アルバムを聞く。

こんな僕のどこがいけないって言うの?
馬鹿。何もかもだ。

100円ショップでトイレットペーパーを買いました。トイレットペーパーはコンビニで買うのがためらわれるので。
帰りに信号待ちしていると、歩道に松ぼっくりが一個だけ落ちてました。ちょこんと。
並木道ってわけでもないのに・・・なんだか微笑ましいです。生きるってことも、悪くない気がしました。「ごめん。俺、なんか居るけど、ごめん」っていう感じでしょうか、松ぼっくりの気持ちになると。

たしか阿部公房の『箱男』の中で、小さいものを見つめていると生きていてもいい気がする、と書かれていましたが、こんなときの気持ちを言うのでしょうか?

昨日、購入したヒカシューの『日本の笑顔』と、ダニエル・ジョンストンのアルバムを聞きました。どちらも素晴らしかったです。

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ヒカシューのアルバムって、ほんと不思議。はじめて聞いたときには「?」ってなるんですけど、何回か聞いているうちにハマっちゃうんですよね。中毒です。何回も聞かせるだけの魅力があるんです、ヒカシューのアルバムには。ついついリピートしちゃう。

1990(直輸入盤・帯・ライナー付き)

1990(直輸入盤・帯・ライナー付き)

ダニエル・ジョンストンのアルバムは、心に染み入りました。友達が「少年のような歌声だよ」と教えてくれましたが、まさにそんな感じでした。なんだかすごく遠くの方から響いてくるような声。収録が宅録で、伴奏はシンプルなのですが、演奏に感情が滲んでいました。彼が奏でるピアノに、胸が張り裂けそうになります。どんな気持ちでジョンストンさんはピアノを弾いていたんだろう?

たとえようのない良さが『“1990”』にはありました。ひさしぶりに音楽を聴いていて涙がこぼれました。理論じゃなく、テクニックでもなく、心で織り成されたような音楽でした。「心で織り成された」なんて、使い古された表現ですが、でもそんな言葉で言い表すことができる音楽って、そうそうないですよ。
何もかもに疲れて、くたくたになって、どんな音楽も聴く気がしなくなっても、ジョンストンさんの音楽なら聞き続けられるような気がします。
ジョンストンさんをドキュメンタリーした映画で、『悪魔とダニエル・ジョンストン』という映画があるらしいです。僕はまだ観てないのですが、もう少しCDを聞き込んでから、ツタヤにレンタルしに行こうと思っています。
『“1990”』を聞きながら、今日の日記を書きました。もっと彼の音楽を聴きたいので、またCDを買いに行くかもしれません。ではでは。