Deerhoof 『Milk Man』
こんにちは。雨が降ってて、かなぱみん。オクナです。
あ、「かなぱみん」ってのは、川上未映子先生の『ヘブン』っていう小説に出てくる言葉です。
心が悲しいときに出るドーパミンのことを指します。
今日は生意気にもCDのレビューを書こうと思います。批評というやつです。
CDレビュー第一回はサンフランシスコのロックバンドDeerhoofが出したアルバム、『Milk Man』を紹介したく思います。
- アーティスト: Deerhoof
- 出版社/メーカー: Kill Rock Stars
- 発売日: 2004/03/09
- メディア: CD
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バナナとイチゴが体に突き刺さって、血を流しているというのにセクシーなポージングをキメているミルクマン。僕はこの絵にやられて、思わずジャケ買いしてしまったのですが、このアルバムがまた、いい!!最高なんです。
ボーカルが日本人の女の子サトミ・マツザキさんで、彼女の歌声がまた可愛くって、たまらないです。それがバックの轟音バンドサウンドと絶妙なバランスで絡み合っていて、不思議な世界を繰り広げています。
Sonic Youthも絶賛するこのバンド。ポストロックだというのに、反則だろっていうくらいポップなんですよね。
『Milk Man』はどの楽曲も素晴らしく、全部に星五つ付けたいほどの名作なのですが、僕は特に一曲目の「Milk Man」と「Giga Dance」、「Dog On The Sidewalk」、「Milking」、そして「The Big Orange Sun」が、お気に入りです。
「Milk Man」は良質のポップソングだし、「Giga Dance」は、ギターとキーボードがこれでもかってくらいの轟音サウンドを繰り出しております。
「Dog On The Sidewalk」に至っては、いったい、どこのバンドが「わんわんくんがー、わんわんくんがー、ぽこぽこぽんぽんぽーん」なんて歌詞を本気で歌にするんだろうと、彼らの頭を開いて、脳の構造を逐一チェックしたくなる気分にさせられます。
「The Big Orange Sun」は、その荘厳なサウンドに心が清められるものがあります。誰かに許されたような気分になります。
でもね、僕が一番好きなのは、なんと言っても七曲目の「Milking」なんですよ!
これ聞いたとき、思わず「うおー、すっげぇ!!」って叫びました。可愛いのに、すごくロックなんですよ、この曲。こんな音楽が存在していたなんて!一筋縄では括れないようなそんな癖の悪さがあって、その癖の悪さに,ひねくれ者の僕の胸は高鳴ります。
普通の音楽じゃ満足できないような方に、Deerhoofの『Milk Man』はマジおすすめです。
これ、「Milking」のYou Tube動画です。