頑張りたくない

明日に向かって生きる、というより、ずっと過去の思い出の中に留まっていたい。
どうしてみんなそんなに頑張るんだろう。まわりの仲間は少しづつ変わり始めている。
痛みに溢れている現在を突っ走っていくよりも、ぬるま湯の中に浸っていたい。それはまったく間違っていることだ。だけど僕は死ぬ前にこうしていればよかったと、ものすごく後悔しながら死んでいくことを選ぶ。辛い思いを味わってハッピーエンドで終わらせる人生と、最後の最後で失敗を悟る人生とではどちらに価値があるのだろうか。なんてことない、前者に決まっている。けれど死んで何にも無くなることはどちらも同じだ。
これからの人生にはそこそこの期待はしているれど、将来、直面するであろう苦痛に押しつぶされないだけの希望なんて僕にはない。弱っちいダメ人間。でも、ダメな人生を生きて何が悪いっていうんだ。
過度の幸福と、とんでもない不幸を避けて、死なない程度に生きて生きたい。
ゆくてを塞ぐ邪魔な石をひき蛙は廻って通る、だ。