自分がこんな人間であることが恥かしい

日曜日だというのに朝から気だるい。どこに行く気もしない。だから毛布にくるまって、ひたすら一日が終わるのを祈った。休みの日はいつもこんな感じだ。普通の人はバイトに励むなり、サークル活動に頑張るなりで、長い一日を過ごしているだろう。僕にはどうしてそれが出来ないのだろう。
昼間からずっと眠っていたせいで、深夜になってもなかなか寝付けない。ベッドの上に腰掛けてしばし呆然としていると、とたんに鬱の波が押しかけてきて、もう何もできなくなる。
本を読むにしても、三十分と同じ本を読むことができない。映画をみてても同じ。仕方がないからお気に入りの音楽をループ再生でえんえんと聞く。
自信が持てない今の自分、それを悩んでいるのなら、どうして僕は自分を変えようとしないのか。
どこかで諦めてしまっているのだろうか。記憶をたどってみても答えは出てこなかった。
僕は過去の自分から抜け出せないでいる。「どうせこんなもんだ」と言い訳しながら、これまでの自分のまま生きていけるような甘えた社会を探している。
そんなんでいいのか?他人におびえて、友人をいらつかせ、二十歳を迎えた今、僕は僕なりのプライドを持つべきではないのか。
答えは出てこない。しらじらしく夜が明けていく。いっそ気が狂ってしまえば楽なのに。