チンカス以下

大学の夏休みも終わって、授業も始まり、二十歳目前の僕はいまだに鬱状態
鬱と躁の二つの点を行ったりきたり。かちこち揺れるメトロノームよろしく同じところを行ったりきたりして、そんなんで将来大丈夫なのか自分・・・
およそ二ヶ月ブログを更新しないまま、人型オナニーマシンと化した僕はまったくのチンカスだ。全人類にごめんなさい。
チンカスだよぼくなんか!
って何かにつけてはボヤいていたら、友達に「いや、オクナくん。君はチンカスなんかじゃないで。それはチンカスに失礼や」と言い渡された。けっ。チンカス以下の人間だよ。どうせ・・・

この前バスに乗って、運賃をごまかしたろと企んだけどやっぱしバレて、バスの運ちゃんに叱責された僕は、あと数日で成人しちゃう。大人の仲間入りしちゃう。

僕は約二十年間生きてきて、何か学んだのだろうか。何か他人に誇れるものが持てたのだろうか。
毎日、毎日、自動的に移り変わっていくこの日々の中で、ある人は夢を追い求めて歯軋りをし、ある人は社会の荒波の中に身を投げ込んで生活している。そういう人たちにとっての一日というのは僕の考えが及ばないほど、重みのあるものだろう。
僕はその頑張っている人たちの影にビビリながら、布団にくるまって朝から夜まで眠りこけるんだ。刻一刻とたくさんのものを失くしていっているのが痛いほどわかって、わかっているからこそ恐ろしくて、ベッドの中から出れない日々が続いた。
そんなこんなで僕の夏休みは終わった。

こんな日々もいつかは終わる。そんな分かったかのようなフリを決め込んで、一日一日を焼却炉の中にぶちこんでいたんだ。

分かったからといって、何もできない自分が情けない。ご飯を食べるたびに、のうのうと生きていることが申し訳なくて寒気がする。全力で毎日を生き抜いている人が恐ろしい。メシ喰うな、ですか?


今日、大学で授業を受けていると、一つ前の席に座ったカップルの女のほうが僕のほうを肩越しに見て、彼氏と二人でくすくす笑った。
くやしかった。睨み返すこともできずに俯いて顔を真っ赤にした自分が恥かしくてたまらなかった。
ほんとに小さい人間だなぁと自分でも呆れて、ぷっと吹き出したら、前の女が気味悪いものを見るような眼で振り返った。