帰宅

うおお。熊本に帰ってきたぜー!!京都から700キロ。長かった・・・。
途中に起こった様々なイベントをとりあえず記しておこうと思います。
①大阪で夜、橋の上をチャリこいでたら、車に乗ったヤンキーからコーラをかけられた。走り去る車から爆笑する声が聞こえて、殺してやろうかなと思いました。
②広島の国道二号線がなかなか見つからなくて、照りつける日差しの中で死にかけていたら、地元の農家のお爺さんが車で送ってくれて、しかも水羊羹とお茶までいただいて、人の温かさに打ち震えました。自分の小ささに恥じ入る思いをしました。ひねくれるのもいい加減にしようと思いました。
③山口の山道を登っていたらイノシシに遭遇。めっちゃ焦りました。前方8メートルあたりからまっすぐにこちらを見つめるイノシシに胸がときめきました。すごく眼がピュアだったのです。
④福岡の山を登る国道がものすごく狭すぎて、自転車が走るスペースがなくてイライラしました。クラクションを鳴らしながら抜いていくワゴン車や大型トラックに向かって、「死ね!!」とか「殺すぞ!!」とか絶叫しつつ自転車を押していきました。気が狂いそうになりました。憤怒のあまり道路標識を殴りつけたら、手を怪我しました。うむむ。

そしてようやく熊本に到着。野を越え、山を越え、海沿いを走り、野宿をして、蚊に刺され、うんこをちびりながらも700キロを完走したわけですが、幾多の経験をして人間的に成長したのかというと、まったくそんなことはなく、ただ単に馬鹿が日焼けしたという結果に終わってしまいました。やっぱり僕はかまぼこのごとく中途半端な人間のようです。主食にもならなければ、デザートにもならない。あ〜でもかまぼこは板についているしなあ。

熊本に帰っても、遊ぶ友達は誰もいない。いつだって一人。旅している間も一人だったけど、案外僕は一人の方が好きなのかもしれない。誰にも食べてもらえないフルーツみたいに、勝手に腐って消えていきたい。ふふん。